先月のこと
お客様からベース車両探しからのフルカスタム依頼をいただいた。
内容も期間もそこそこに『ガッツリ』プランだ。
「どんなベースがいいですかね?」
と、お客様の理想車両を聞いてちょいとビックらこいた。
「CB650なんかがいいんですよね~」
「な、なんと!!」
我慢していたオナラが出そうになった
一瞬、どんな車両だったかピンとこなかったのだが
『4発』ということだけはすぐに頭をよぎった
すぐにパソコンで車両の画像を検索してみる。
「はっは~ん、なるほど!」
小学校の教科書に出てくるぐらいの『THE・4サイクル並列4気筒エンジン』の和製アメリカンバイクではないか!
「い、いいですね~…汗」
当店は開業以来、単気筒、もしくは2気筒を得意としてやってきている。
『4発』もたまの修理やプチなカスタムはあるものの、『ガッツリ』ましてやチョッパーはそうない….
一筋の汗が油っこい頬をつたう……そこへ蚊も刺す…..ぺちん!
沈黙も一時、次の瞬間私の瞳が光った
エンジンをよく見ると、どうだ!なんともカッチョイイ~ではないか!!
思わず『MAD MAX』の映像を思い起こさせる!
カスタム魂に火がついた瞬間だ。
「うん、オモロそうですな!やりましょう!」
そんなこんなで先日バイクが入荷した。
1980年のCB650カスタムだ。
当時、バイク業界もいわゆる『進化』の全盛期
『古いバイク』から『新しいバイク』へと各メーカーが威信をかけてあらゆるアイデアと技術を投入し始めた時だ。
今で言う『中途半端バイク』の先駆けがこの時期だ。
実に「ダサイ!!」のだが、なぜか不思議と見れば「カッコイイ」とつぶやいてしまう…
そう、そう思わさすのも理由はただ一つ!『エンジン』だ。
この手のエンジンはやっぱりHONDAがいい
無駄のないシンプルバーチカル4気筒
磨いて灰皿にでもしたくなるタペットのカバー
後のCVに発展するであろうSUスタイルのキャブ….
おもむろにエンジンをかけてみる。
「ズボン!!」
今の4発とは違う昭和を感じる鼓動とエキゾースト音!
「うんうん、いいぞ~!!!なんか欲しくなってきた!!」
よし!とりあえず帰ってワインを飲みながら『MAD MAX』観よう!
さぁ、どうなっていくかはこうご期待なのだ
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