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2013.5.21 『匠の技』 第一章

前もって言っておこう。
一つはバイクの話とは何ら関係がないこと、もう一つは食事前、
もしくは食事中の方は読まない方がいいということ。それではあしからず…

 それは早朝、突然家からの電話で物語りは始まった。
「子供がトイレ詰まったって言ってる!泣」「ゲッ!またか!汗」
と、過去の壮絶な便器との格闘秘話が私の脳裏をかすめた。
 そう、我が家は過去にも何度かトイレを詰まらせ、
その度に自伝が書けるほどのつらい経験をしてきてるのである。

ガララ…「お早うございまーす」従業員の池ちゃんが出勤するやいなや、
「ウ○コと戦ってくる、店は任した…」と言い残し、いざ我が家へ。
無論、彼の目が点だったことは言うまでもない…。
過去の経験から我が家の倉庫には常に『便器お詰まりグッズ』が常備されており、
久々の訪ずれてほしくない出番がやってきた。
「たのむ、2.3発でイッてくれ!」と祈る思いで汗ばむ手のひらにゴム手袋をはめる。
昔ホームセンターで購入し、何度か使用して結果を出してきた
現代式『シュポシュポ』を握りしめ、いざ洗浄ならぬ戦場へ…。

その前に説明しよう『現代式シュポシュポ』とはいかに。
それはまるで携帯用自転車の空気入れのようないでたちで
その先端に特大吸盤の着いた正にウ○コと格闘するためだけに生まれてきたスーパーマシンなのである。
できることなら使いたくないが、ここぞとばかりに腕が鳴った。
「俺を流せるかな…フフフ」便器は不敵な笑みをうかべた。
私は流れない便器の前に立ちはだかり、目をつぶって大きく深呼吸した…。
カッと目が開いた次の瞬間「ズゴゴッ!」
一昔前に流行った「そんなの関係ねぇ」アクションが炸裂した。
「ブ○ッ!グ○○ッ!」
辺り一面表現し難い音色が鳴り響く。
5分が経ち、未だ状況かわらず。
更に格闘するもピクリとも反応がない中、額に汗かく私は最終兵器を取り出した。
排水管などに詰まったゴミを取り除く専用のロングワイヤーだ(そんなのが一般の家庭にあるのも我ながら感心)。
家の裏にまわり、排水溝の点検用マンホールを開け、ためらうことなくレッツ挿入……。

そうこうして気づけば1時間ほどが経過していた。
「アカン…負けた」
この時ばかり私自身がミクロマンになって便器に飛び込み、
直接ウ○コをブン殴りたいと思ったことはなかった。

煮え切れない想いを胸に私はとうとう最後のカードを取り出したのである…。

第二章へと続く

『ライフ』
『ライフ』 『ライフ』 『ライフ』