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2013.6.8 『フランス料理』 第一章



目が覚めると同時に私の頭にバスドラが響いた。
「頭イテ~...」『二日酔いフェスティバル』の開幕である。
時計を見るとバッチリ遅刻の9時ではないか。
すかさず池ちゃんにメールする。「すんません....すぐ行きます。汗」
返事が返ってくる。「自由出勤でしょ。笑」
何を言ってるのかよくわからなかったが、
重たい足で階段をおり、リビングのドアを開けるとそこには嫁がいた。
「9時まわってるよ」「う、うん.....。汗」私は開き直ってゆっくりと支度し始め、経緯を語った....

そう、私は前の晩、LIFEスタッフ達4人で食事に行った。それも『フランス料理』を食べにだ。
何か特別なことがあったのか?って。いや、特にはない。
が、きっかけはある。事の始まりはこうだ.....

その日の夕方、LIFEに『N』さんが頼まれてあったバッテリーを取りにやってきた。
Nさんとの付き合いはかれこれ数年になり、当店常連のお客さんで、
フランス料理店のオーナーシェフをされてる方である。
「毎度です」といつものようにNさんとの楽しい会話が始まる。
そんな中、会話が料理の話になってきた。
私はNさんの料理話しを聞くのが大好きで、
いつも知らない『その世界』の話に驚かされ、感激するのだ。
私はNさんの料理を何度かいただいており
『フランス料理』の美味しさ、素晴らしさを教えてくれたのもNさんである。
そんなお店に池ちゃんも一度連れて行ったことがあり、二人はNさんの料理の正に『虜』なのである。

話を聞いているうちに、私と池ちゃんは思わず叫んだ。 「食いテ~ッ!」
出来るなら二人の『胃袋』をバッテリーと一緒に持って帰ってほしいくらいだった。
「また来きます~」とNさんがさりげなく帰った後、空腹が訪れ始めてきた私たちは
そのヤキモキした想いをおやつのコーヒーとチョコにぶつけた。

「ほんとNさんとこ美味しいですよね~」「ヤバイよな」
と池ちゃんと会話する横でマブオが不思議そうに聞いている。
私は「また今度みんなで行こうぜ」と話を締めくくったのだが
「あのウマさ、マブオにも味わってほしい...」の想いも連れだって、とうとう私の『お勝手さん』が暴れだした。
「池ちゃん、行くか!」「へ?....。」
点になった池ちゃんの目は2秒後、キャンディーキャンディーの瞳に変身した。もちろん効果音は『キラン!』である。
「行きます!」と池ちゃんは感激のあまり踊りながらタイヤを替え始める。
めったに見れない『ダンシングイケチェンジャー』である。
「マブオ!行くぞ」「は、はい!!」なかば強制だが、その時の私の想いは誰にも止めれなかった。
私はすぐにNさんにリザーブのメールを入れた。
「お待ちしています」の返事が返ってきて3人は舞い上がり、思わずコサックダンスを踊るのだった。
そして池ちゃんが言う「ここで働いてて、初めて『早く帰りたい!』って思ってます」

いつになく仕事の片づけが軽やかなLIFEの3人。
「とっとと帰って支度しろ!」私は二人を早めに終わらせ帰らせた。
「迎えにきてね、そして帰りも送ってね」呑む気満々の私は『池内代行』をも確保し、指折り数えてその時を待つのであった。

無論、帰り際の二人の瞳はキャンディーキャンディーだったことは言うまでもない。

第二章に続く....

『ライフ』
『ライフ』 『ライフ』 『ライフ』