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2013.6.18 『趣味』 第一章



『趣味』といのは人それぞれなんらかの『きっかけ』というのがあるものだ。
後に仕事にもなる私の趣味にもやはり『バイク』というのがある。
さて私の場合の『きっかけ』とは…。

私がバイクに興味を持つようになったのは小学4年生ぐらだったと記憶する…。
以前にもブログで書いた通り、私はその頃持病により2年半に渡る永い入院生活をしていた。
病室はというと小児病棟の6人部屋で、その男子部屋で私は暮らしていた。
私ほど永く入院していると、入れ替わり立ち替わり様々な患者と出会い接することになる。
言わば病院の『主』であった私は、人生を変える一人の患者と出会うことに....

その頃の私といえば、遊びたい盛りの小学4年生。
やることと言えば、他の同級生患者とオナラの出る瞬間を観察したり、
『全日プロレスごっこ』をしてベットを破壊したり、
窓からプラモを投げて、車に踏まれるのを楽しんだり...
と、ろくでもないことばかりをする、いわゆる『クソガキ』だった。

そんな時だ。ある一人の青年が現れる。
後の私に『きっかけ』を与えてくれようとはまだ知るよしもない....

ある日のことである。私の隣のベットに中2ぐらいのお兄ちゃんが入院してきた。
そのお兄ちゃんは当時でいう今風の子で、髪の毛を気にし、パジャマにもこだわるオシャレさんだ。
それに対し私は、親が『シュコウ』で買ってくるクマのアップリケがついたパッツパツのパジャマにオッサンサンダル。
その上スポーツ刈り、といったつかみどころのないファッションセンスのハナタレ小僧だった。
人見知りのしないハナタレ小僧の私は、すぐにそのお兄ちゃんと仲良くなり、いつも行動を共にするようになる。
言うならば、ジャニーズの『セクシーゾーン』と『まえだまえだ』
と言ったところのデコボココンビが誕生したのだ。

私は外の世界から遮断された生活をしていたため、
そのお兄ちゃんのライフスタイルがとても新鮮に思えた。
そしていつしかお兄ちゃんの存在を『かっこいい!』と思うようになっていくのだ。

ポケットラジオで朝の『ありがとう浜村淳です』からの『ごめんやす馬場章夫です』
ぐらいしか聴くことのない、変にオッサン染みた私に対して
お兄ちゃんはでっかいラジカセを枕元に置き、聴いたこともない曲を流している。
しかも当時最新のマッチも勧めるダブルカセットではないか。
「カッケー!」この時ばかりは私も親にせがみまくり、真似してラジカセを買ってもらった。
洋楽を聴くようになったのもこの頃で『柏原芳恵』を卒業したのもこの辺りだ。
他にも、お兄ちゃんはサンダルひとつとっても一味違っていた。
当時、まさに『ナメネコ』『横浜銀蠅』時代。
イカしたツッパリは女モノのサンダルを履くのがステータスで、もちろんお兄ちゃんもその口だ。
…『まえだまえだ』もやっぱり真似する。

優しくて、面白く、私みたいなガキとよく遊んでくれ、何でも話してくれるお兄ちゃん。
いつしかお兄ちゃんは私の中での『ヒーロー』のような存在になっていく。

そんなお兄ちゃんには1番と言っていい大好きな『趣味』があった。
そう、それは....

第二章に続く

『ライフ』
『ライフ』 『ライフ』 『ライフ』