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2014. 4.26 『椅子』


現在制作中のLIFEコンプリート車両、250TRのシートが完成した。

オートレーサー風かつクラシカルな雰囲気をイメージして製作スタート。
タックロール部をスウェード地にすることでオールブラックの中にもツートンになるよう風貌を演出した。
ラインに至っては五里霧中の嵐だ。
タンクとのラインを考慮した結果、フレームを急遽変更するはめに....。
シートレールを当初の流れから1段下げることで、ようやく自然なラインを出すことに成功した。

苦労の末....う~む、バッチリ決まったではないか!

そう、シート作りとは『ベース作り』の当店作業と
『ウレタン&合皮作り』の職人作業とのいわゆる『コラボ』が最大の肝となる。

ベースに至っては取り付け位置や寸法をミリ単位で仕上げないと
結果的に上物が出来上がってきてもフレームに対してやネジ穴等がピッタリおさまらないこととなる。
フレームの塗膜や合皮の厚み等を見過ごしてはならないのだ。
ましてや物体が三次元パーツなため、頭の中でのイメージングも最大のキーポイントとなる。
よって、カスタム工程の中でもかなりの慎重作業を要する部位と言えるだろう。
お蔭で毎回シート作りをする度に、私の脳のシナプスは活性化され、ボケ防止となっている(その反面、苦労の結果『老ける』....)。

固定方法や取り付け方も難関の一つだ。
当方ではシート下に電装をまとめることが多いため、
トラブル時や点検の際にシートを取り外すことが多い。
そのため、簡単に取り外しができるようにネジ1つ、多くても2つで脱着可能を考え製作する。
いわゆる純正でよくあるスタイルだ。

『シート』とは外装パーツの中でもタンクの次に大きく存在感をだすパーツではないだろうか。
タンクがB’zでいう稲葉さんならシートはギターの松本氏といったところか、
いや、やすしがタンクできよしがシート....ん?ちがうか....。
とにかく決して妥協できない重要なキャストということだ。

乗り心地?う~ん.... まぁ.....かっこよかったらいいよね.....汗

『ライフ』
『ライフ』 『ライフ』 『ライフ』