なんだかんだ言ってもう8月も終盤。
まだまだ先だと思っていた神戸の『NEW ODER CHOPPER SHOW』も今週末と迫ってきた。
実に時間の経つのは早いものだ。
まぁ今に始まったことではないが、
特に三十過ぎてからの年月経過の速さは凄まじいものがある。
昔からよくご年配の方から「十年ボロクソよ」と聞いてはいたが….
うむ、本当である。
「もう一時間たった!」
「え!もう一週間たつの!?」
「なんと!あれから一ヶ月!?はや!」
「ゲッ!もう正月かぇ!?」
「ん?もうワシおじいちゃん?….」
気付けば私も41…..後何年頑張れるのか…..
そう思うと、一日一日を「無駄にしてはいけない!」
と、切なる想いに駆られるのだ。
昔々、とっても頭のお偉いオッサン、
アインシュタインがとなえた『相対性理論』ってのがある。
速く移動すればするほど時間の経過が『遅く』なるという。
また、『時空』の法則では『重力』によって時間の経過もかわるらしい。
止まっている人よりもジェット機で移動している人の方が
『時間』が遅く経過するというではないか!
『光の速さで移動すれば未来も見れる』なんて…..
う~む、なんだかよくわからんが、素晴らしい。
そこで私は考えた….
『時間』が惜しいとき、どうすれば…
そう!バイクに乗ればいいのだ!
「頼む!あと10分待ってくれ!」
「もうちょっと寝させて~っ!」
なんて時は、なりふり構わずバイクにまたがりスッ飛ばそうじゃぁないか!
そうさ!速く走れば走るほど!
『相対性街道』まっしぐらだ!
そうすることで私の中の『時』は遅くなり、
やりたい事もジックリできる。
なおかつ、皆が老けていく中
私はいつまでも若々しく輝いていられるのだ….ワッハッハ…?
ツッコミの声も聞こえてきたところで
近況報告はい、どうぞ ち~ん
ある日のエピソード①
ショーに出展予定のTR君。
とうとう完成だ!と言うところで
「待ってました!」とばかりにアクシデント発生。
バイクにまたがってみて「ハッ!汗」
フロントフォークがストロークしないじゃないか!
いつものようにスプリングをカットし
ローダウン化したまではいいのだが、
予想以上にインナーチューブが長いことで
『底突き』をおこしてしまっていた!ガ~ン
これじゃ~リジット同然….
「う、う~む…汗」
気が付けば私はサンダーを手にしていた。
「天に変わっておしおきよ!THEインナ~カ~ット!!」
新品のインナーチューブに刃が入る
「ギャ~ン!!」
『ためらい』は禁物なのだ….。
ある日のエピソード②
一周り以上も歳下の友人、I氏が結婚することとなった。
結婚式も披露宴もしないという彼ら。
こんなメデタイことはない!ならばと
祭り好きな私たちは『サプライズウェディングぱ~ち~』を催すことにした。
この手のイベントは久しぶりなだけに無性に力が入る!
皆で案を出し合い、小さいながらも
大いに盛り上がるパ~チ~となり、大成功となった!
中でも子供たちからのサプライズバンドはウケた
そう、さかのぼること一か月前….
イベント日時決定と同時に『プロデューサー』である私
『サムラコウジ・ヒトシ』が立ち上がることとなる。
即座に曲を制作、有無を言わさずパート決定!
そして楽器をさわったこともないキッズたちに
アメとムチで各パートを教え込む。
「ちが~う!!腰が入っとらん!パシ!」
猛練習すること一ヶ月….
結果、予想以上の仕上がりとなったのだ。
本番、彼らは緊張しながらも一生懸命演奏を披露する。
小学校の学芸会を見るまなざしで私は思わず涙することに….笑泣。
よくやった子供たち!感動をありがとう!
そしてI氏、結婚おめでとう!
ある日のエピソード③
子供と銭湯へ行ったある日のことである。
サウナ室で見たテレビCMが私の運命をかえた。
某『ピザ屋』のCMだ。
それを見た瞬間、私と息子は同時に言葉を発してしまう。
「う、うまそ~!!」
無性に『ピザ食べたい病』が発症したのだ!
思えば、今までデリバリーピザを頼んだ記憶がない。
無論、子供たちも経験がないときた。
想いを胸に….決死の覚悟で嫁に直談判!
私 「ピ、ピザ…た、たのもうよ!!汗」
子供たち 「う、うん…たのもう!そうだ、たのもうよ!!涙」
嫁 「頼んじゃいますか!ニヤリ」
皆 「愛してる~!!!涙」
釘崎家に新しい風が吹いた瞬間だ。
「チンポ~ン♪」「来た~!」
思わず記念撮影。パチリ
「ま、まいう~!!笑」
うん、知らないことはまだまだあるもんだ。
ある日のエピソード④
またまたTR君
ようやく電気系作業も終盤
メーターをタンク内に設けているため
『電気式メーター』を採用。
メーターギヤの回転を一度パルス信号に変換しなくてはならない。
そのためメーターワイヤーの長さがキモとなる。
「たかがワイヤー、されどワイヤー」
意外と無視されがちなワイヤーの『たるみ具合』
ここを妥協すると、とてもとても残念な仕上がりとなる。
地味ながらも非常にこだわりたい部分なのだ。
クラッチワイヤー、アクセルワイヤー、ブレーキホース….
規制のモノでしっくりくるものがないときはその度加工で長さを調整するのだが
『メーターワイヤー』だけはなかなか加工できるもんじゃ~ない。
だが、ようやく当店はその『長さ』を加工する技を編み出すことに成功!
「ひゃ~っほ!できるやん!」
お蔭でバッチリな位置にセンサーを配備できつつ、
美しい『たるみ』を演出できるのだ。
後はタイヤの外周を測定し、メーター情報を書き換え、完了!
『クマちゃんメジャー』がいい仕事してくれるのだ
ウフ、かわい
ある日のエピソード⑤
今回の『キッズバンド』をきっかけに
今までスットコ興味を示さなかった息子が
「もっとギターを覚えたい!」と言い出した。
以前まで、私が息子の前でギターをピロピロ弾いては
「どう、うまいやろ」
「ふ~ん」
と、鼻クソをほじりながら見向きもしなかった息子がだ….
小学校3年生からギターを弾いてきた私。
『ギター』は最高の趣味の一つである。
そんな同じ趣味を持つとは親としても嬉しいことではないか!
早速、何本か所有しているうちのギターを1本やることにした。
「これ、やる」「あざ~っす!」
私の中でもギター魂に再び火かついた瞬間だ。
そんな中、ふと思い立つ。
壊れて永年眠っていたギターをも引っ張り出し
修理&レストアしたくなった。
ペグが壊れたことで放置されていた懐かしのギター
「ボ、ボロ~…汗」
早速、島村楽器へレッツラゴー!!
毎度、楽器屋へ行くとワクワクする。
なんとかダメになっていたネジ穴を修復し、
絃を張替え、ゴシゴシフキフキ…..
「ジャラ~ン♪」
ワ~イよみがえった!!
子供より私自身が無邪気に喜んでいる今日この頃である。
ある日のエピソード⑥
日本には『お盆』という風習がある。
毎年やってくるこの季節
さすがに盆ぐらい私も休みた~い!
よって13.14と連休することにした。
本来は南の方の綺麗な川へデイキャンプしに行く予定だったのだが、
今回はまんまと天気予報にだまされた!
前日ギリギリまで雨の予報だったため、
「あかんな~こりゃ、あきらめよか….泣」
と断念していたのだが、目覚めるとどうだ!
「シャキ~ン!ギラッ!!」
晴れてるやないか~い!!
遅くまで寝てしまい、時間的にも今更行くわけにもいかず
仕方なく友人宅で過ごすことにした。
クジラプールでチャプチャプ、キャッキャ
焼肉ジュ~ジュ~、ル~ビ~プシュ~….
「うん、充分楽しいじゃん!ハッハッハ!ヒック…ぷ~」
呑めれば結果オーライ!お盆よ、ありがとう!また来年
ある日のエピソード⑦
一本の電話が鳴った。
「バイクのカギをなくしてしまって動けないんです」
常連のお客様から悲痛の声だ。
まぁよくあるトラブル依頼
「よっしゃ~取りに行くよ~」
「ち、違うんです!車でいけないところなんです!」
「な、なんとね!?汗」
聞けば、道路封鎖の峠道をさらに奥に行ったとこにあるらしい!
車で行けいとなると積んでこれないため
現場でキーシリンダーを外して、一旦持ち帰るしかない。
そこで強い味方の出番だ!
当店最新最強代車、運べる、走れる『レッツ4バスケット』だ!じゃ~ん
カゴに工具を満載し、いざ出陣!
….行くと、なるほどしっかりバリケードされている。
しかし『レッツ4バスケット』はなんのその
狭い隙間をスルリと抜け、快調に荒れ果てた峠道を登っていく
「ぷるぷるぷる~♪」
「ふん、楽勝よ」
目的地近くまで来たときだ、私は目を疑った….
「ま、まさかまだこの奥?…汗」
舗装道路は終わり、ジャングル道が出現!
ぬかるんだ山道が立ちはだかる
「くそ~!行ったれ~っ!」
「ぷりぷり~!」「ズルズル~ぐちゃ~!」
ドロドロになりながらなんとか突破!
デコボコ道をカゴから工具を飛び散らせながらなんとか現場到着….
そこには後悔の念にかられた41のオッサンが
ポツリ人知れぬ山奥に立っていた。
「レッツ4…失敗した….泣」
ある日のエピソード⑧
気付けば「キッズバンド」のブームは止まらなかった。
長男は受験生にもかかわらず、ギターに夢中に
次男はドラムにハマリ込み、教室にまで通うようになった!
「さすが我が息子!センスはあるな!」
若かりし頃、ミュージシャンを目指いていた私。
夢を託すべく、想いが込み上げる
「よし!プロデューサーになって片手ウチワだ!ハッハッハ!」
次の仕事が決まったようである…..
ある日のエピソード⑨
ある日、常連のお客様宅へバイクを引き取りに行った時である。
到着するやいなや
「こんなんどぉ~笑」
「ギョッ!!何ですか!?」
ヘビだ…..
多趣味なお客様、何でも珍しいモノをもっているが
まさかヘビまで……汗
しかしよく見ると何とも美しいではないか!
興味津々な私は気付けばつかんでいた。
欲しくなる自分がなんだか怖いのである…..
ある日のエピソード⑩
とうとうTR君に火が入った!!
ネットで格安にて購入したVMキャブを装着し
いざ!発進!!
「アムロ行きま~す!」
ぶろろろ~
ぶろ…..ブス…..
キャブセッティング…..
宿題はまだまだあるようだ….泣